【気になる！】ELGIN（エルジン）の時計ってどうなの？

承知しました！では ELGIN（エルジン） の時計の歴史をご紹介します。

ELGIN（エルジン時計）の歴史

創業と発展

• 1864年：アメリカ・イリノイ州シカゴ近郊のエルジン市で「National Watch Company」として設立。翌年から生産開始。

• 1874年：「Elgin National Watch Company（エルジン・ナショナル・ウォッチ・カンパニー）」と社名を改め、地名とブランドを結びつけた。

• アメリカ国内最大級の時計工場を持ち、労働者数はピークで約4,500人に達したとされる。

懐中時計時代

• 19世紀後半から20世紀初頭にかけて、アメリカ鉄道の発展とともに精度の高い懐中時計を大量生産。

• 「鉄道時計」として鉄道員に広く使用され、アメリカ時計産業を代表するブランドとなった。

• 生産本数は膨大で、約1億本以上の懐中時計・腕時計を製造したといわれる。

腕時計への移行

• 第一次世界大戦を契機に、軍用として腕時計が普及。エルジンも懐中時計から腕時計へと生産の主力を移行。

• 第二次世界大戦中：米軍に対して軍用時計、航空計器、軍事用タイマーなどを供給。信頼性の高さから米軍に重宝された

戦後とクォーツショック

• 戦後は一般向けの機械式腕時計を大量生産し、アメリカ国内で「庶民的で信頼できる時計」として人気を博す。

• しかし1970年代以降の「クォーツショック」（日本製クォーツ時計の台頭）により経営悪化。

• 1960年代末～70年代にはアメリカ国内での生産を縮小し、海外製ムーブメントの使用を増やした。

ブランドの変遷

• 1968年：米国でのエルジン工場閉鎖。

• 以後は「Elgin」ブランドだけが存続し、他社の手に渡りながらも廉価腕時計ブランドとして継続。

• 現在でも「ELGIN」の名はアメリカを中心に販売されているが、当時のアメリカ製高品質機械式時計とは異なり、ブランド名を継承した時計が主流。

特徴

• 大量生産と高品質：エルジンはアメリカ時計産業の「大量生産による精度の安定」を象徴するメーカー。

• 鉄道時計の象徴：ハミルトンやウォルサムと並び、アメリカ鉄道時計の代表的存在。

• コレクター人気：アンティーク懐中時計や軍用エルジンは今も高い人気を誇る。

👉 要するに、ELGINは「アメリカ時計黄金期を支えた最大のメーカーの一つ」であり、懐中時計から鉄道時計、軍用時計まで広く活躍した歴史的ブランドです。