【気になる！】ROAMER（ローマー）の時計ってどうなの？

⌛ ROAMERの歴史

創業期（1888年〜1900年）

• 1888年：スイス・ゾロトゥルンにて Fritz Meyer（フリッツ・マイヤー） が小さな工房を開設。

• 当初は時計の完成品ではなく、シリンダーエスケープメントなどのムーブメント部品を製造。

• 高品質な製造が評価され、スイス国内で徐々に存在感を高めていきました。

発展期（1900年〜1920年）

• 1905年：MeyerとJohann Studeliが提携し、会社名を Meyer & Studeli (MSA) に改称。

• 高品質の機械式ムーブメントを開発し、他社ブランドにも供給。

• 1908年頃：自社時計ブランドとして 「ROAMER」 の名を使い始める。

• 1917年：ROAMERを正式に商標登録。自社ブランド時計の展開を本格化。

黄金期（1920年〜1960年代）

• 1923年：年間100万個以上の時計を生産する大メーカーに成長。

• 1930年代〜40年代：クラシカルなドレスウォッチや耐久性のある実用時計を展開。

• 1950年代：独自の防水ケース構造を持つ 「Anfibio（アンフィビオ）」 を発表。

  • 防水性と堅牢さでヒットし、ブランドの代名詞的存在となる。

• 1960年代：エレガントな薄型ドレスウォッチやクロノグラフも製造。ROAMERの評価は国際的に広がった。

クォーツショックと変革（1970年〜1980年代）

• 1970年代：クォーツ時計の台頭により、機械式メーカーとしては大打撃。

• ROAMERもクォーツ時計を導入し、ブランドの生き残りを図る。

• 一方で、伝統的な機械式時計の製造も細々と継続。

再建と現代（1990年代〜現在）

• 1990年代：再び「スイス製機械式時計」ブランドとして復権を目指す。

• クラシカルで実用的なデザインを維持しながら、比較的手頃な価格帯で展開。

• 現在：

  • ドレスウォッチ、スポーツウォッチ両方をラインナップ。

  • 依然として「Anfibio」はブランドを象徴するシリーズ。

  • 「スイスメイド」でありながらコストパフォーマンスが良いブランドとして、世界中に根強いファンがいる。

🎯 まとめ

ROAMERは、

• 1888年創業の老舗スイスブランド

• 堅牢で防水性の高い実用時計（Anfibio） で有名

• クォーツ危機を乗り越え、現在も「クラシックで実用的なスイス時計」を手頃に楽しめる存在

アンティーク市場でもROAMERは人気で、特に1950〜60年代のドレスウォッチやアンフィビオはコレクターから高評価を受けています。