【気になる！】LUCERNE（ルツェルン）の時計ってどうなの？

「Lucerne」という名前の時計ブランドについては、いくつか異なる使われ方や複数の関連業者があるため、どの「Lucerne」を指しているかによって歴史が異なります。以下、主に知られている例を複数紹介しますので、ご自身の持っている「Lucerne」がどちらに近いか、あるいは追加情報があれば教えてもらえればより絞って解説できます。

主な「Lucerne」の例とその歴史

1. ヴィンテージの Lucerne（廉価ブランド／複数のメーカーによるもの）

• 「Lucerne」という名前のブランドは、1960〜70年代にかけて「Swiss made」の廉価腕時計として非常に多く使われていた名称です。これは一つのメーカーだけではなく、スイスの複数の工場／複数のメーカーが、何種類ものムーブメント（手巻き、クオーツ、小型ムーブメント等）を Lucerne ブランド名義で製造／供給していたというものです。

• これらの時計は一般に高級品ではなく、大衆の腕時計として売られていたタイプが多く、デザインや品質には当たりはずれがあります。ムーブメントはしばしば安価なピンレバー（pin-lever）や、それほど複雑でない機構のものが多いという報告があります。

• コレクターの関心もありますが、高級ブランドのような歴史的な革新や大きな技術的進歩を残したというわけではなく、「レトロデザイン」「ヴィンテージ感」「廉価帯」という位置づけです。

2. フィリピンにおける Lucerne（小売業者・ディストリビューター）

別の「Lucerne」は、フィリピンでスイス等の高級腕時計を輸入・販売する小売ディストリビューター／小売グループとして存在しています。

総合的なポイント・考察

• 「Lucerne」というブランド名がついている時計を見たとき、その時計がどの「Lucerne」かを判別する鍵は 時期・製造国・ムーブメントの種類・ケースや裏蓋の刻印 などです。「スイス製 (Swiss made)」か、「Lucerne」というだけか、刻印で製造者番号があるかなどで手がかりになります。

• 廉価「Lucerne」ブランドの時計は、今ではヴィンテージ市場で手軽に入手でき、コレクターズアイテムというよりもレトロ時計趣味の一部として親しまれています。一方、フィリピンの Lucerne はラグジュアリー市場での小売・代理業者としてしっかりしたビジネスをしています。