【気になる！】CYMA（シーマ）の時計ってどうなの？

承知しました！CYMA（シーマ）は、スイスの老舗時計ブランドで、特に20世紀前半から中盤にかけて世界的に広く知られたメーカーです。以下に歴史と詳細をまとめます。

CYMA（シーマ）の歴史

創業期（1862年〜）

• 1862年 スイスのラ・ショー＝ド＝フォンにて、時計師 Joseph Schwob（ジョゼフ・シュウォブ） と Theodore Schwob（テオドール・シュウォブ） 兄弟によって創業。

• その後、時計産業が盛んな ル・ロックル に拠点を移す。

• ブランド名 CYMA はギリシャ語で「波」「頂点」を意味し、ブランドの理念「精度と耐久性の高さ」を象徴。

成長期（1900年代前半）

• 1900年頃から高精度な懐中時計を製造。

• 1910年代〜1920年代には、シーマの腕時計が軍用・民間用で人気を博す。

• 当時から「実用性」「堅牢性」「デザイン性」に優れた時計を多く展開。

戦前〜戦後（1930〜1950年代）

• 1930年代には自社製キャリバーを開発。

• 「シーマ・ウォーターズポート（Watersport）」 シリーズなど、防水性を強調した実用時計が登場。

• 第二次世界大戦中、英国軍などに納入され軍用時計メーカーとしても名を馳せる。

中盤の隆盛（1950〜1970年代）

• 「Navystar（ネイビースター）」シリーズ を発表。防水性と耐久性を兼ね備えたこのシリーズは世界的にヒット。

• この頃、オメガやロンジン、チソットと並び、中堅ながら信頼度の高いスイス時計ブランドとして位置づけられた。

• デザインもクラシカルなドレスウォッチからスポーティなモデルまで幅広い展開をしていた。

クォーツ危機と変遷（1970〜1990年代）

• 1970年代の「クォーツショック」でスイスの多くのブランド同様に経営困難に陥る。

• 一時は市場での存在感を失うものの、香港系の企業資本などによりブランドは継続。

現在（2000年代〜）

• 現在のCYMAはスイス・ル・ロックルに拠点を持ちつつも、香港資本傘下で展開。

• クラシックなデザインのクォーツ時計や、自動巻き時計を販売している。

• 特に「Navystar」や「Chronograph」ラインは今も人気。

• 日本市場でもアンティークCYMAは評価が高く、ヴィンテージ市場で根強い人気を持つ。

CYMAの特徴

1. 実用性重視

   • 防水・耐久性に優れ、軍用・民間両方で評価を得た。

2. クラシカルなデザイン

   • ドレスウォッチはシンプルかつ上品。

   • スポーツモデルも堅牢で視認性が高い。

3. ムーブメント

   • 初期は自社ムーブメント、その後はETAなどスイス製ムーブメントを搭載。

4. アンティーク市場での評価

   • 1930〜70年代のCYMAは「質の良い中堅スイス時計」として高く評価され、価格も比較的手頃。

   • 特に「Navystar」「Watersport」モデルはコレクター人気が高い。

✅まとめると、CYMAは「オメガやロンジンに比べると地味だが、品質は確かでコスパが高い」ブランドとして知られてきました。現在の新品モデルよりも、むしろ 1950〜70年代のアンティークCYMA が世界中の時計ファンに人気があります。