【気になる！】HELBROS（ヘルブロス）の時計ってどんなんだ？

HELBROSの歴史

創業期

• 1910年代〜1920年代
  ヘルブロスは、ドイツ系移民のヘルブリン家（Helbein family）によってアメリカで設立されたとされます。
  当時はスイス製のムーブメントを輸入し、アメリカで組み立て・販売するスタイルでした。

成長期

• 1930〜1940年代
  比較的手の届きやすい価格でありながら、スイス製ムーブメントを使った信頼性の高い時計としてアメリカ国内で普及。
  第二次世界大戦中は兵士や一般市民に向けた実用時計を供給。

• 1950年代
  米国の時計市場が拡大する中で「高品質で手頃な価格」というブランドイメージを確立。
  クロノグラフやドレスウォッチも展開し、アメリカの中流層を中心に支持を集めました。

衰退期

• 1960〜1970年代
  クォーツショックの影響を受け、スイス製機械式ムーブメントを搭載するスタイルから転換が遅れたため、競争力を失っていきます。
  同時期に市場シェアをSeikoやTimexといったブランドに奪われていきました。

その後

• 1980年代以降
  HELBROSブランドは買収やライセンスの形で存続。
  現在は高級時計ブランドというより、ヴィンテージ市場で愛される存在になっています。特に1950〜60年代のクロノグラフや手巻き時計はコレクターに人気があります。

特徴

• スイス製ムーブメントを採用（ETA、Landeronなど）。

• 手頃な価格ながら、デザイン性が高い。

• 特にヴィンテージのクロノグラフやアールデコ調デザインのドレスウォッチは評価が高い。

👉 簡単に言うと、HELBROSは「アメリカの庶民に愛されたスイス品質の時計ブランド」でした。
今では現行品はあまり見かけませんが、ヴィンテージ市場では渋い人気を保っています。